ごみゼロオフィスで循環型社会に貢献する

日常的に親しんでいる紙パック飲料。
実はその紙パックはリサイクルがとても難しく
ほとんどがごみとして焼却処分されている

そんな紙パックの運命を変えたいと
カウネットが立ち上がった

紙パックは
エコじゃない?!

近年、環境負荷の原因となる石油由来製品を減らすべく、ティーサービスをペットボトルから紙パックに切り替える企業が増えた。リサイクルできる紙はたしかにエコな気がするだろう。しかし、実情は全くの逆。紙パックは内側にラミネート加工がしてあるために紙資源にはならず、ほとんどが焼却処分されているのだという。

「紙なのにリサイクルできないことに疑問を持っていました。またユーザーからも同様の声があり、紙パック専用の回収・リサイクルサービスの立ち上げを決意しました」と、コクヨの通販事業・カウネットでリサイクルプロジェクトを担当する嶋﨑紘平。

業界の壁を越えて挑む
ゴミゼロオフィス

紙パックのリサイクルのためにはパルプ以外の原材料を除去する必要があった。嶋﨑はリサーチを進めるなか、取引のある工場が紙パックを溶解して資源を抽出できる技術を持っていることを知る。同時に飲料や容器メーカー、再資源化工場など、業界を超えた連携構築にも取り掛かる。

回収スキームが確立されておらず、ごみとして処分される運命だった紙パック。そのリサイクルの仕組みをカウネットで実現すべく、嶋﨑は奔走した。そして2023年。ついに〈Loopa(ルーパ)〉がスタートした。

「オフィス用品の
リサイクルはカウネット」
を目指して

「紙パック飲料を販売し、飲用後の容器を回収、リサイクルして商品化して販売できれば、カウネットの新しいサービスになります。そうしてオフィスからでるゴミをなくすことができれば、社会課題の解決に繋がるのではと考えています」。

紙パックのリサイクルは一見ニッチなサービスに見えるけれど、企業の脱プラの動きの中で注目度が増していくかもしれない。これまで通販を中心に事業を展開してきたカウネットの歴史において、リサイクル事業は大きなターニングポイントになるはずだ。

〈Loopa〉はまだまだひとつの事例。これから対象となるカテゴリーを増やしていきたいと嶋﨑は意気込む。カウネットの回収サービスが、ゴミゼロオフィスという新しい社会のスタンダードをつくっていく。

株式会社カウネット CXデザイン本部
SDGsタスクフォース リーダー

嶋﨑紘平

脱プラスチックに取り組んでいる企業や提携工場の後押しながければ、〈Loopa〉は実現できませんでした。サービスは2023年1月にスタートしたばかり。今は紙パック・紙コップに加え、機密文書とミックスペーパーの回収サービスとなりますが、取り扱いアイテムを拡大するなど、カウネットとしての回収の仕組みをもっと広げていきたいと思っています。
ごみゼロオフィスで循環型社会に貢献する