コクヨの働き方を
アップデートする取り組みのひとつに
人事制度がある。
社員のクリエイティブを引き出し
チャレンジ精神を後押しする
コクヨの成長を担う先進的な挑戦を覗いてみよう。
社員の人生と
会社の成長を考える
人事制度が取り組みだと聞いて、疑問に思う人もいるかもしれない。しかし、コクヨのそれは、会社の成長だけでなく社員の働き方やキャリア、人生の豊かさを高めるための大切なプロジェクトだ。
「ひとつの会社に勤めつづけることが常識ではなくなったいま。会社という枠組みよりも広い視野でものごとを捉え、自分自身の価値を高められる社員を育てていくことが人事の役目です。新しい価値を生み出すために挑戦できる環境をつくり、社員がいきいきとすれば、会社はもっと元気になります 」と、人事の仕組みづくりを担当する山口政徳は話す。
新しい価値観で
働く環境をつくる
ユニークな人事制度のひとつに〈20%チャレンジ〉がある。もし会社で自分の部署以外の仕事を経験してみたいと思っても、これまでの価値観であれば「異動」をするか、もしくは「転職」という選択肢が浮かぶだろう。そこで考案されたのが、自分の時間の20%を他部署や他のプロジェクトに使える〈20%チャレンジ〉という制度だ。
異動や転職をせずとも社内で新しい体験ができると同時に、事業には新しい風が吹き、足りないスキルを補うこともできる。ひとことで言えば「社内複業」。部署間の交流も増え、会社の結束はより強固になる、なんとも画期的な人事制度ではないだろうか。実際、山口は「この20%チャレンジが社員一人ひとりのキャリア形成や自己実現に向けた一歩を踏み出すことにつながっています」と振り返る。
働くことは
人生を豊かにすること
「これまではそれぞれの事業のなかでの社員の成長が前提となっていました。しかし、社員一人ひとりのキャリアや人生の充実を見据えたとき、会社は社員にとって魅力的な環境を提供できる場であるべきだと考えました。社員の働き方と働く場の相乗効果が、よりよい会社をつくっていく。人事制度はそのサポート役なんです」。
人生100年時代。定年退職後の人生の豊かさも、会社として考えてキャリア形成を手伝っていこうと願うコクヨの人事制度。その挑戦は時代の変化と呼応するようにつづいていく。
会社と社員だけでなく、部署ごとのコミュニケーションも考える。
若手とベテランが話しやすい環境づくりに積極的に取り組んでいる。
ヒューマン&カルチャー本部 HR部
山口政徳