自宅でリモートワーク
ミーティングはオンライン。
でも仲間とも繋がっていたい。
ならば仮想空間やテレプレゼンスロボットで
集合というのはどうだろう。
離れていても存在を感じられる。
リアルとバーチャルを融合させた
場所づくりがはじまった。
違う場所でも
同じ気持ちで働きたい
リモートワークが象徴するように、働く人の分散化が進んだ昨今。ネットワークでつながることで、オフィスに集まることなく仕事ができるようになった。一方、「一緒に働く」という場がもつメリットは薄れてしまった。
「それぞれが離れていても、仲間ともっとコミュニケーションを取りながら働きたい。そのためには、オフィスとリモートをシームレスに繋ぐ必要があります。現場の課題をひとつひとつ捉え、よりよい働くための場をつくりたい」と、プロジェクトを推進する坂口綾華は考えた。
DXを駆使した
コミュニケーションを模索
そこで注目したのが、DX(デジタルトランスフォーメーション)だ。バーチャルオフィスに仲間が集まることで、距離にかかわらず場の共有が可能になる。さらにデジタル技術を活用したコミュニケーションや仕事の効率化も図ることもできる。
「外部のパートナーと協業しながら実証実験に取り組んでおり、現在はバーチャルオフィスや遠隔から操作できるオフィスロボットなどを活用した近未来の働き方の可能性を探っています」。
未来の自分をイメージし
検証する
プロジェクトを進める上で、まずは自分自身が未来の働く人となり、思考を巡らせる。坂口は、「どんな困りごとがあるのか」「そのためのソリューションは?」を考え、イメージを膨らませ、仮説をどんどん立てていく。専門技術を導入しプロトタイプを作成、チームで検証して改善するという、気の遠くなるような挑戦だ。
リアルとバーチャルそれぞれのメリットとデメリットを補い高め合う、次世代の「働く場」づくりに前例はなく、ニーズすらも未来。まさに手探りといえるプロジェクトと言えるだろう。イメージをもとに仮説を立てても、まったくの空振りに終わることも少なくない。
その試行錯誤を繰り返すうちに、見つけた小さな手応え。そのひとつひとつが点となり、線となり、未来の働き方を形作っていくのだ。
仮説に基づき、オフィスロボットを用いた実証実験を行う。
バーチャルオフィスは社内で浸透中。リモート先の仲間に気軽に話しかけられる。
オフィスロボットの存在や画面の高さ、操作感など、細かな実験を繰り返す。
経営企画本部 イノベーションセンター
坂口綾華
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